『宇宙よりも遠い場所』は何故、こんなにも名作なのか。 [アニメ]
※画像は公式サイトから転載させて頂いています。
前回のブログで、泣けるシーンについて書きましたが、
今回は、なぜこんなにこの作品は泣けて、感動的で、心にぐっとくるのか、
私なりの考えを書きたいと思います。
女子高生が南極に行くという非日常的なストーリーなのだが、
描かれているのは、とても日常的で人間的な出来事や感情。
誰にでも身に覚えのある心の『闇』と、
誰にでも起きる可能性がある家族の突然の『死』。
・親友がいない(いなかった)
・友達って何かよくわからない(わからなかった)
・友達や仲間に裏切られた
・友達や仲間を裏切った
・一緒に夢を追いかけた友達や仲間と死別した
・突然、家族と死別した
登場人物が女子高生なのに、ストーリーが非日常なのに、
思わず自分を重ねてしまう。
彼女たちの気持ちが、手に取るように想像できてしまう。
シンクロ・共感してしまう。
『闇』とか『死』とか、そこだけ抜き出すと、とっても“陰”な感じなのですが、
南極に行くという非日常的なストーリーが、
物語にいい感じの“陽”の味付けをしてくれているし、
結局のところ、その『闇』や『死』を乗り越えて行く物語だから、良い。
シンクロしながら、共感しながら物語を見ていくので、
一緒に成長できるし、一緒に心が洗われた気がするし、
励まされて、背中を押されて、勇気をもらえた気になる。
キャラクターデザインも、ちょうどいい。
前回のブログにも書いたけど、
可愛すぎず、美人すぎないところが、いい。
アニメのキャラってどうしても可愛すぎて、美人すぎることが多いし、
そういうキャラクターも大好きなんだけど、
この『宇宙よりも遠い場所』のキャラたちは、ちょっと違う。
結月ちゃんは、かわいいんだけど、芸能人にしてはオーラが足りないし、意外と地味。
キマリちゃんは、主人公にしては、前髪自分で切っちゃうような感じだし、
報瀬ちゃんは、細くて背も高いし美人の部類に入るんだけど、そこまでって感じだし、
日向ちゃんは、目も大きいんだけど、ちょっと顔丸いし、スタイルもイマイチ。
(※あえて大げさに毒舌に表現しています↑ファンの皆様すみません。。。)
身近にいてもおかしくないように、あえて完璧じゃないリアルな感じにしているんだと思う。でも4人とも本当にすてきで、魅力的だし、大好き。
13話という短い時間のなかで、展開はテンポよく、でもそれぞれのキャラクターの魅力もしっかり描きながら、名台詞が散りばめられ、最終回も爽やかで気持ちがいい。
本当に本当に素晴らしいです。
音楽も、声優さんも、最高です。
好みは人それぞれだけど、このアニメを見て、つまらない、ダメな作品だという人がいるでしょうか。世界中の多くの人に愛されるアニメだとおもいます。
こんなすてきな作品に出会えたことに心より感謝します。
さて、次回は・・・
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